器具名 | 概要 |
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超音波検査装置(大型) | 超音波の反射を利用し、外から見えない胸部や腹部の内部を映像化する装置です。 |
超音波検査装置(小型) | 超音波の反射を利用し、外から見えない胸部や腹部の内部を映像化する装置です。 |
内視鏡 | 先端に小型カメラが装着された細い管です。 |
麻酔器 | 手術や緊急疾患の時に使用します。 |
麻酔モニター | 麻酔の濃度や呼吸様式を表示します。 |
ICU | 酸素濃度、温度、湿度を自由に設定できる入院室です。 |
Procyte Dx | 体内の血球(赤血球、白血球、血小板)の数などを測定する検査です。(所要時間 約5分) |
Catalyst Dx | 血液中の成分を分析し、様々な臓器に関連した異常を検出する検査です。(所要時間 約20分) |
Snapshot Dx | 血液中のホルモン濃度を測定する検査です。(所要時間 約20分) |
Coag Dx | 出血を止めるための凝固系が正常に働いているかどうかを調べるための検査です。(所要時間 約20分) |
遠心分離器 | 液体を重さの違いによって分ける機械です。 |
オトスコープ | わんちゃんねこちゃんの耳の中をかなり詳しく見れる装置です。 |
顕微鏡 | 肉眼では見えない細菌や寄生虫の卵、細胞などを拡大して観察できる機械です。 |
整形外科器具 | 主に怪我や交通事故の際の骨折、股関節脱臼、前十字靭帯断裂の際に使用する器具です。 |
打診器 | ゴムのハンマーで筋肉や腱を軽くたたき、その反射で起こる筋肉の収縮をみることで神経系の異常を見つける検査の一つ。 |
レントゲン | X線という光線を当て、臓器や骨などの位置、大きさ、形などを確認する際に用いられる検査機器です。 |
レーザー機器 | 外科切開や炎症抑制、疼痛緩和など照射用量・使用方法により様々な用途に使用されます。 |
ウッド灯 | 皮膚糸状菌の有無を確認するライトです。 |
ハンドスリット | 角膜〜水晶体の細かい部分を拡大して目の病変を観察する眼科顕微鏡です。 |
眼圧計 | 眼圧(目の硬さ)を測定し、緑内障を判定する器具です。 |
イルミネーター | 光に対する目の反射を確認したり、目の表面や眼底を確認する際の光を出す器具です。 |
歯科関連器具 | 歯の表面のプラーク歯石を除去し、歯の表面をきれいにします。 |
超音波洗浄 | 器具に超音波をあてて洗浄する機械です。 |
吸引機(ミニックW-Ⅱ) | 手術中に血液を吸引したり、腹腔内を洗浄するときなどに使用する機械です。 |
分包機(RenoS) | わんちゃんねこちゃんのお薬を1回の服用量ずつ袋に分けるために使用する機械です。 |
乳鉢&乳棒 | わんちゃんねこちゃんが飲みやすいように錠剤を粉薬やシロップにするときに使います。 |
電子カルテ | 従来の紙に手書きで記入していた診療記録を電子情報として保存・管理する仕組みです。 |
それぞれの動物に、最も適した最高の医療及び治療・看護(ケア)・サービスを提供する為、惜しみない努力と日々の研鑽に努めます。
ご家族様の満足と幸せはもとより、病院に集う人々(スタッフ及びその家族や病院に関わるすべての人々)の幸せを追求していきます。
地域の動物病院や動物関連企業・施設と獣医医療を通じ、より良い関係と連携を深め、地域に貢献を図ります。
当院が2020年に新規導入致しました日立製エコーARIETTA Prologueはコンパクトな超音波検査機器です。大型フルサイズのものに比べて表示精度はもちろん劣りますが、多くの診断のケースでは必要十分な性能を有している実力派です。より高精度の診断が必要な場合は上記の大型機ARIETTA 850に変えてチェックを致します。
写真左下に写っているものが内視鏡が取得した画像データをモニターに映す機械で、獣医師が左手に持っている黒いものが内視鏡コントローラ、右手に持っている管が動物体内に実際に入れる内視鏡本体です。
この内視鏡の管を口または肛門から挿入し、食道、胃、十二指腸や大腸の内部を観察し、検査を行います。検査だけでなく、先端がハサミ状またはカゴ型である微細工具を使い、お腹を開ける手術をせずに体内の異物撤去をすることも可能です(ただし、状況により開腹手術のほうが望ましいケースもあります)。OLYMPUS製。
病院によっては麻酔器も古く、簡単な機能しかついていない場合もありますが、当院ではドレーゲル・メディカルジャパン社製の最新高性能麻酔器を導入しています。
一般の麻酔器に比べて、必要十分な酸素および麻酔用のガスを的確に供給、小型~大型の子まで対応が可能と高性能です。また、わんちゃんやねこちゃんが緊急状態の時、気管チューブを通して迅速かつダイレクトに酸素を供給することが出来ます。
モニター画面には、心拍数、体温、SpO2(肺に取り込まれた酸素がどれくらい使えているか)、吐き出した二酸化炭素の濃度、呼吸・吸気時のガス麻酔の濃度が表示されます。
これに応じて、麻酔濃度、呼吸管理を行います。
肺炎や肺水腫などの緊急の呼吸器病の動物、あるいはショック状態で酸素が必要な状態の動物をより良い状態で管理できる設備です。
本院ではメニックス製の最新型のICUを導入しており、50%まで酸素濃度を上げることができる他、湿度・温度も完全管理にて治療することで、呼吸器の病気(肺炎、肺水腫etc)や循環器病などの治癒率を高めます。
小型犬から大型犬まで受け入れ可能で、各部屋(計3床、大型犬の場合は下の2床をつなげて使用)それぞれ完全に独立して設定・変更することができ、各々の動物の状態に合わせたベストな環境を実現可能。
血液疾患の診断や貧血,感染症,出血等を疑う場合に使用します。
歯茎の色が薄い、発熱しているなどの症状がある場合はこれらの数値に異常をきたすことがあります。(一般血液検査で使用します)
肝臓、腎臓、膵臓、蛋白、電解質などの評価をし、臓器の異常を検出します。
腹痛や下痢、飲水量増加などの症状を認めた際、上記の臓器に異常がないかを確認出来るとともに、治療中の病気がある場合は、治療効果の判定に使用することもあります。(一般血液検査で使用します)
今までは、外部検査での測定でしたが検査結果が当日わかります。
脱毛している、飲水量が増えた、食欲はあるが痩せてきたなどの症状を認める原因として、副腎皮質ホルモンや甲状腺ホルモンの過不足がないかを調べることができます。
※副腎皮質ホルモン検査は一部日中のお預かりで実施する場合がございます。
内因系、外因系、共通経路からなる凝固系のどの箇所で異常が認められるのかを検出します。
止血異常を疑う原因疾患を保有する場合や、術前検査に使用します。
液体の重さである「比重」の差によって液体を分離する機器です。
尿の中に混ざっている赤血球や結晶、細菌を見た目では判断することが難しいです。そこで遠心分離機で比重ごとに尿を分離したあとに顕微鏡で確認することで性格な判断ができます。また、血液を遠心分離することによって貧血の値をだすこともできます。
血液検査機器と併せて使用することでより正確に貧血の値を確認できます。
写真で獣医師が左手に持っている銀色のものがオトスコープ本体になり、この写真では見えませんが先端に小さなカメラレンズがついております。
動物の耳は、人間と違い、湾曲(水平部分と垂直部分に分かれている)しており診察室で見る簡易の耳鏡では、完全に奥までは観察することができません。オトスコープは高性能なカメラにより、耳の内部奥まで的確に確認し、外耳炎、中内耳炎、耳の腫瘍できものなどの検査・治療をすることができます。
わんちゃんねこちゃんの便検査や尿検査、皮膚のスタンプ検査や細胞の検査など多くの検査においてなくてはならない存在です。
40~1,000倍まで拡大でき、例えば便検査で寄生虫卵の有無や細菌叢の変化を確認したり、腫瘤から採取した細胞が良性か悪性かを判断するときに使用します。
トイプードル、ポメラニアン、イタグレなど小型犬は、骨が非常に細く、ちょっとした段差などで骨折することがあります。
写真に写っている専用のロッキングプレートや、スクリューを用いて治療します。また、股関節脱臼の際や、前十字靭帯断裂のTPLO(Tibial Plateau Leveling Osteotomy)術などの時にも使用します。
神経の異常を起こす病気には、椎間板ヘルニア、脊髄炎、神経根炎、脊髄梗塞、血栓塞栓症、脳炎、脳腫瘍など多数あり、それらを見た目だけ区別することはで容易ではありません。
脊髄に異常がある場合、反射は軽度亢進~亢進を示し。末梢神経である神経根に異常がある場合は、反射は低下~消失を示します。これらの検査結果から神経系で異常が起きている場所や、病態を把握し、治療に役立てます。
骨折や脱臼の診断、金属などの誤食の診断、肺炎や肺水腫など呼吸器疾患の診断、心サイズの評価などに用いられる検査です。
臓器の位置や形を全体的に捉えることができるため、超音波検査など他の検査では分かりにくい病気を診断することが出来ます。 また、当院ではPC処理により、高解像度かつ高品質の画像を解析でき、より高度な診断に繋げることができます。
加えて従来の方式に比べ、X線が量が低く、動物に対して高い安全性で撮影できます。
レーザーを使用して外科的な切開や、できものの蒸散をすることができます。
レーザーを使用したメスは手術中の出血も少なく、術後の腫れや痛みも少ないことが報告されています。他にも歯周病の治療や椎間板ヘルニアに対して炎症抑制、疼痛緩和、創傷治癒を早める効果なども期待できます。
さまざまな用途で使用できる機器で今後の獣医業界で活躍に期待されています。
ウッド灯検査は真菌検査のひとつです。真菌感染が疑われる皮膚に対し、眼や皮膚に影響のない波長340-450nm の特殊な紫外線が出るウッド灯という器具を使って照射します。
真菌の一部が産生する代謝産物が緑色の蛍光を発するため、 真菌症にかかっていると、真菌の付着した毛が緑色に光ります。約半数の真菌症を、このライトで見つけることができます。
肉眼で見るだけでは判断できない目の病気が発症することがあります。
ハンドスリットは眼科顕微鏡の一つで、目の表面や眼球内を拡大して見ることによって、角膜潰瘍・角膜びらんの傷の深さや場所を確認したり、ブドウ膜炎による前眼房(角膜と水晶体の間の部分)の濁りや、白内障による水晶体の白濁を確認することでき、目の様々な病気の発見に役立ちます。
目が赤い・目が大きくなってきた・瞳孔が開いている、目を痛そうにしている、そんな仕草がわんちゃんねこちゃんにみられた時に緑内障になっている可能性があります。
眼圧計はそういった際に眼圧を測定することで、緑内障を診断できます。緑内障は、ただの結膜炎かと思ってすぐに治療をせずに放っておくと失明してしまう危険があります。眼圧測定により緑内障をきちんと診断して治療することで、失明を防ぐ確率をあげることができます。
壁にぶつかったり、ふらついたりして目が見えていないのかなと感じた時、イルミネーターで光を当てて目の反射を確認します。
目に光を当てて、瞬きや瞳孔の動きをみることで神経や網膜などのどこが悪いのかを調べることができます。
また、拡大レンズを併せて使い、目の表面や眼底をみることで眼底出血、網膜剥離、網膜萎縮や視神経炎を確認することができます。
ワンちゃん、ネコちゃんの歯についている歯垢や歯石を振動熱と熱を利用して除去します。
物理的に除去するよりも効率に除去でき、歯や歯肉を傷つけるリスクが少なくて済みます。細かい歯石を除去し、最後に細かい歯の表面の傷を磨いてきれいにします。傷を磨いてあげることにより今後に歯垢や歯石がつきにくくなる効果があります。
洗浄機に触れている箇所はすべて消毒されるため、ブラシやスポンジでは届かない所まで洗浄することが出来ます。
歯石除去後などの汚れの多い器具も清潔に洗浄することで、常に清潔な状態で手術を実施でき、動物が感染するリスクを下げることができます。
血液や水分の吸引が可能で、手術時の術野確保や腹腔内の洗浄時に使用します。
手術時の腹腔内洗浄は術後感染や腹壁の癒着を予防します。その他にも気道を塞ぐ貯留物の吸引や内視鏡に接続して使用することもあります。
わんちゃんねこちゃんのお薬は病気の症状や動物種、体重などに合わせて獣医師が量を計算し処方します。
分包機は粉薬や複数種類のお薬を処方する場合に1回の服用量に分けるための機械です。1回で服用する分を1つの袋にまとめることで飲ませ間違いや飲ませ忘れが少なくなります。
わんちゃんねこちゃんの中にはお薬が苦手でなかなか飲んでくれない子もいます。
そんな動物さんにはご飯に混ぜやすい粉薬や飲みやすい甘いシロップにして、少しでもストレスなくお薬を飲んでくれるように処方しています。とても地味な器具ではありますが、何気に重要なものです。
電子カルテは、バラバラになりがちな紙での管理にとってかわる便利なツールです。
動物の性別や年齢、ワクチンや予防歴に加え、診察の所見や問診、薬の処方、注射の投与量、検査の結果など診療行為のすべてが記入されます。また、連携している全てコンピュータから、アクセスすることができるため、どこからでもカルテを確認でき、本院と分院との情報も共有にも役立っています。