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その他

その他診療科の概要・当院の姿勢

当院では以下の診療科においても力を入れています。ご質問やご不明な点があればお気軽にご相談ください。

各疾患詳細

1. 行動診療科

無駄吠えはわんちゃんが悪いと思っていませんか?吠える行動はわんちゃんにとっては正常な行動ですが、人間と生活していく上で障害になるケースが無駄吠えと言われます。その他の様々なお困りごと(甘噛み、トイレの失敗など)も、わんちゃんにとっては正常な行動の一部であるケースもあります。困った行動が出た際、その時わんちゃんはどう思っているの?なぜそのような行動をとるの?ということを考えながら原因を取り除くと共に、トレーニングを行います。

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2. 脳神経科

脳神経科でよく受診される症状は大きく2つあります。

  1. 後ろ足を引きずる、だっこしたらキャンといった、元気がなくうずくまっている
  2. 発作が起きた、首が曲がっている、眼が揺れている

① の症状の原因としては椎間板ヘルニアという背骨の間にある繊維輪というところから神経を圧迫し上記の症状が出るケースや、まれに脊髄の中で炎症が生じている(脊髄炎)のケースなどがあります。

② の症状の原因としては、てんかんや脳炎、脳腫瘍などが挙げられます。特に、てんかんの場合には若い頃から起きる場合も多く、注意が必要です。また、脳腫瘍は高齢のワンちゃんネコさんに少なからず見られます。神経学的検査などによって上記の疾患が疑われる場合は、提携センターにて速やかにCT/MRI検査を実施し、治療を行います。

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3. 腫瘍科

獣医療の発展とともに動物の高齢化が進むに連れて、人間と同様に腫瘍・がんが死因のトップを占めています。
がんの形態は様々で、皮膚にできる「しこり」のようなものから、身体の臓器(肝臓、脾臓、胃腸など)にできるものまであります。当院では、がんの摘出や減容積を目的とした外科治療や、抗がん剤や分子標的薬というお薬を使った内科治療、また、痛みを取り除く緩和治療など、その子その子に合わせた最善の治療を提案しております。
がん治療で重要な点は早期発見であるので、皮膚にしこりがある、しこりが大きくなってきた、お腹が膨れてきた、顎や脇などが腫れている(リンパ節がある場所やリンパ節が腫れる、リンパ腫という腫瘍も多く起こります)などあればすぐにご相談ください。また、お腹の中にあるがんは、見た目では判断が難しいので、超音波検査やレントゲン検査などの画像検査を定期的に実施することで早期発見に繋げることが出来ます。
当院では、定期的な健康診断として画像診断を実施することを推奨しております。

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4. ER科(救命救急)

発作が止まらない、突然倒れた、息をしていないなどの命に関わる重篤な症状は、突然現れることがほとんどです。その場合、即座に病院に連絡・来院し、適切な対応や治療をすることで一命を取り留めることもあります。
当院では人工呼吸器を用いた呼吸管理や、酸素室での治療、夜間救急などを行うことで、上記のような突然の事態に対応できるようにしています。来院時、今までの健康診断の検査結果や、服用している薬があれば持参ください。
夜間救急を受診の際は、まず病院へ電話連絡を頂いてからご来院ください。

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5. 産科

産科でよく受診されるのは、以下の2つが多くあります。

  1. 子どもを産ませたい
  2. 出産予定だったが生まれてこない

① については、交配から出産までの準備の相談を行っています。わんちゃんでは、発情がくると、妊娠率を高めるために交配に適した時期を確認するための膣スメア検査を行います。この検査では、膣粘膜を確認することで排卵までの日数を推定でき、適切な交配日を設定できます。交配から3-4週間程で、超音波検査を用いて無事に着床しているかを確認できます。その後、定期的にチェックしていくことで母子共に健康な状態で過ごしているかを診ていきます。わんちゃんやねこちゃんの妊娠期間は基本的に約60から63日前後ですが、交配時期によって数日の誤差が出ます。定期的な検診や自宅での体温測定などにより、正確な出産日を予想し、出産時の緊急に対して病院側でも備えておくことができます。

② については、出産予定なのに生まれない場合は、母子が危険な状態になることがあるため、すぐに来院してもらい、分娩を促す処置や状況に応じ緊急帝王切開を行います。
なお、出産時の緊急に備えておく必要があるため、事前に当院に来院し相談されている方を中心に診察および緊急手術対応しております。無事に出産を終えた後は、母子の健康チェック、子犬・子猫がきちんと母乳を飲んでくれるかなど、成長に応じたチェックなどを実施していきます。

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6. 麻酔・緩和ケア科

当院では、医療でも使用されているドレーゲル社の麻酔器を用い、動物の体格や年齢に合わした呼吸管理を行っています。
外科手術の際には、痛みのレベルに応じて、非ステロイド性消炎鎮痛剤、オピオイド鎮痛剤、麻薬性鎮痛剤、局所麻酔など様々な鎮痛剤・鎮痛方法を用いて、疼痛緩和を計画性をもって実施しています。麻酔管理は100%安全ということはありませんが、適切な呼吸管理と疼痛緩和を行うことで安定した麻酔が可能となり、麻酔リスクの軽減につなげています。
痛みは動物にとって強いストレスになる場合があります。痛みには馴染みの薄いような胃腸炎、膵炎、などでも、痛みによって食欲が落ちたり、呼吸が早くなったり、震えたりすることがあります。また、椎間板ヘルニアや関節痛などでは、動物用のレーザー治療器を使用して、痛みを緩和させることで、身体が楽になり、病気からの回復を早める効果に繋がります。また、腫瘍などで根本治療が難しい病気からの痛みであっても、緩和することで日常生活に近づけることができます。
当院では、様々な疼痛緩和をすることで動物からストレスを取り除いて、快適に過ごしてもらうことを目標としています。

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文責:獣医師 谷田(1、2、3) 獣医師 吉田(4、5、6、7)